リーブノートレース 

皆さんは「LNT(リーブノートレース:Leave No Trace)」という言葉を耳にしたことはありますか?

直訳すると「痕跡を残さない」。 これは、私たちが大好きな美しい自然を守り、未来へと繋いでいくために、アウトドア先進国であるアメリカで生まれた世界基準の環境倫理プログラムです。

「ゴミを持ち帰る」といった当たり前のマナーから、一歩進んだ自然への思いやりまで、LNTには私たちが自然を楽しむための「7つの原則」があります。今回は、その基本を分かりやすくご紹介します。

LNT
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

1. 事前の計画と準備(Plan Ahead and Prepare)

安全で、自然にインパクトを与えないための第一歩です。地域のルールや気象情報を事前に確認し、適切な装備を準備することで、遭難などのトラブルを防ぎ、ゴミになるような無駄なパッケージをあらかじめ減らすことができます。

2. 影響の少ない場所でのキャンプや移動(Travel and Camp on Durable Surfaces)

植物や壊れやすい地形を傷つけないよう、すでに踏み固められた登山道や、指定されたキャンプサイトを歩き、利用しましょう。立ち入り禁止エリアや、自然を荒らすショートカットは厳禁です。

3. ゴミの適切な処理(Dispose of Waste Properly)

「持ち込んだものは、すべて持ち帰る」が鉄則です。ゴミだけでなく、食べ残しや生ゴミも野生動物の生態系を壊す原因になります。また、トイレがない場所での排泄物も正しく処理する必要があります。

4. 見つけたものはそのままに(Leave What You Find)

美しい花、珍しい石、歴史的な遺物など、自然の中で見つけた素敵なものは「写真」や「思い出」としてだけ持ち帰りましょう。その場所にあるからこそ、次の人も同じ感動を味わうことができます。

5. 焚き火の最小限の影響(Minimize Campfire Impacts)

焚き火はアウトドアの醍醐味ですが、地面を焦がしたり、山火事のリスクを高めたりします。直火は避け、焚き火台やシートを使用するか、環境負荷の少ないアウトドア用ストーブ(バーナー)を活用しましょう。

6. 野生動物の尊重(Respect Wildlife)

野生動物とは適切な距離を保ち、静かに観察しましょう。決して餌を与えてはいけません。人間の食べ物の味を覚えた動物は、人里に降りてきてしまい、最終的に駆除されるなどの悲しい結果を招くことがあります。

7. 他の利用客への配慮(Be Considerate of Other Visitors)

自然はみんなのものです。大声や大きな音で音楽を流すのを控え、お互いに道を譲り合うなど、誰もが心地よく自然の静けさや美しさを楽しめるよう配慮しましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

LNTは、「あれをしてはダメ、これをしてはダメ」という厳しい規則ではありません。
「自然を愛する私たちが、どう行動すれば自然に優しくできるか」を一人ひとりが考えて実践するためのガイドラインです。


LNTレベル1インストラクターコース・ワークショップ開催のご案内

H2Oアドベンチャーガイドクラブには、LNTレベル2インストラクターが在籍しています。

「もっと詳しくLNTについて学びたい」「自分のアウトドア活動やガイドに活かしたい」という方に向けた、以下のプログラムをH2Oアドベンチャーは随時開催可能です。(ご相談ください)

個人でのご参加はもちろん、アウトドア事業者様、学校関係者様、各種団体様からの研修のご依頼も承っております。開催日程や費用、カリキュラムのご要望など、まずはお気軽に下記よりご相談ください。

2026年予定

■6 月17 日~18 日 終了
リーブノートレースレベルⅠ講習IN登別

開催レポート

10月頃 札幌又は登別で予定しています。