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【パックラフト・セーフティ】陸からの守護神!スローバッグレスキューの基本と絶対にやってはいけないNG行動

こんにちは! 前前回は「もし自分がひっくり返ったら(セルフレスキュー)」と「仲間がひっくり返ったときの水上での(グループレスキュー)について」解説しました。

今回は、川の安全管理において陸上から迅速に救助を行える最強のギア「スローバッグ(レスキューロープ)」を使ったレスキューの基本をお届けします。

特に激しい瀬(ホワイトウォーター)を下る際、もしグループの人数に余裕があるのであれば、水上で浮かんで待機するレスキューだけでなく、陸上(岸)からのレスキュー要員もあらかじめ配置しておくことが理想的です。水上と陸上の両面から網を張ることで、救助の成功率は劇的に上がります。

しかし、「バッグを持って岸に立っていれば安心」というわけではありません。実は、使い方を一つ間違えると救助者も要救助者も危険に晒す諸刃の剣になるのがロープレスキューです。いざという時に正しく投げて、安全に引き上げるための基本を学びましょう!

■ 陸上レスキューの「立ち位置」:どこでバッグを構えるべきか?

激しい瀬で陸上レスキューを配置する際、ただ岸に立てばいいというわけではありません。最も重要になるのが「下流のエディ(流れが緩やかで巻き返している場所)のすぐ上流」という立ち位置です。

なぜこの場所がベストなのでしょうか?

  1. 救助後の「回収ルート」を計算する:
    ロープが要救助者に届いた瞬間、相手は川の流れに乗って下流へと引っ張られます。エディのすぐ上流で投げれば、振り子の要領で、要救助者を力を使わずに安全なエディへと引き込むことができます。
  2. 激流の真ん中で引き上げない:
    もし激しい瀬の真っ只中で引き上げようとすると、要救助者に凄まじい水圧がかかり、ロープを保持できなくなったり、ロープを放したり、水を飲んでしまう危険があり結局レスキューできなくなります。
  3. 足元の安全(足場)を確保できる場所:
    自分が滑り落ちない岩場や、踏ん張りのきく平らな足場を選んで立つことが大前提です。基本的に浅いからと言って水の中はNG

配置のイメージ
流されてくるポイントよりも「少し下流側」の安全なエディを見つけ、その直前を自分の定位置(レスキューポイント)に設定しましょう!

■ スローバッグレスキューの鉄則:ここでも「3つのS」


前回のグループレスキューでもお伝えした共通言語「3つのS」は、陸からのレスキューでも絶対に欠かせません。

  1. Safety(安全第一): 自分が絶対に足元が安定した安全な場所にいること(SELFの確保)。
  2. Simple(単純な方法から): スローバックレスキューがシンプルにやりやすい場所だったり、複雑なレスキューにならないように。
  3. Speed(速いレスキュー): 流されている仲間が通り過ぎる前に、素早く的確にアプローチします。
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■ 実践!スローバッグを投げる・受けるステップ


ステップ1:投げる前の「声がけ(ホイッスル)」
何も言わずに投げても、溺れている仲間はロープに気づけません。
投げる直前に「ロープ!」と大声で叫ぶか、ホイッスルを強く吹いて、必ず相手とアイコンタクトを取ります。

ステップ2:狙うのは「相手の胸から少し下流」
流されている人間に対してピンポイントでぶつけるのは至難の業です。
少し下流側(相手の進行方向の前)さらに越えうように投げることで、流されてきた相手の体にロープが引っかかりやすくなります。

ステップ3:【最重要】救助者のロープの持ち方
ロープを引く際、「絶対に手にロープを巻き付けない」でください!
川の強い水圧がかかった瞬間、指や手首を骨折したり、そのまま川に引きずり込まれたりする二次災害に繋がります。ロープは必ず「握る」だけ、自分の危険がありそうならロープを放すことま視野に入れてください。またテンションがかかると引っ張られますから踏ん張れるように足元を確保して、テンションがかかると腰を落とし低い姿勢になると引き込まれず、支えれらます。

■ 泳いでいる側(要救助者)が知っておくべきこと


もしあなたが流されて、仲間からロープが飛んできたらどうすべきでしょうか?

ロープだけを掴む(バッグは掴まない): ロープの先端にあるバッグではなく、ロープ自体をしっかり握ります。バッグはロープが入っていてまだ出る可能性があります。 一番近いロープをつかむようにしてください。

首や体に巻き付けない: 水圧で首が絞まる恐れがあります。ロープは胸の前でしっかり掴みましょう。

「ラッコのポーズ」で受ける: ロープを掴んだら背中を川上に向け、仰向けの姿勢(セーフティ フローティングポジション)をとります。水圧で顔に水がかかるのを防ぎ、呼吸を確保するためです。

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■ まとめ:ロープは「練習量」がすべて!


スローバッグは、ただ持っているだけではお守りにもなりません。

狙ったところに一発で投げるコントロール

外したときに素早く回収して投げ直す(セカンドスロー)技術

これらは、水に入らない陸上での練習だけでも劇的に上達します。シーズン前に仲間と一緒に、公園や河原で「ロープスロー」の練習をぜひ行ってみてください!

■パックラフトで書いてほしい内容ありましたらコメントに頂けると助かります!!

■ 最後に告知
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7月20日に函館大沼でセーフティレスキュー講習(SRP講習)をやります。
まさに前回、今回のブログの内容も含まれます。
午前は独り立ちするためには何を知っていなけれあならないという具体的なお話
午後は水上での実際のレスキューですと、漕ぐ技術など
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【パックラフト・セーフティ】仲間がひっくり返ったら?知っておくべき「グループレスキュー」の基本

こんにちは! 前回は「もし自分がひっくり返ったら(セルフレスキュー)」というテーマで、再乗艇のコツなどをお伝えしました。
パックラフトは複数人で漕ぐ(グループダウンリバー)のが基本ですが、もし「目の前で仲間がひっくり返ったら」、あなたはどう動きますか?

川の流れのなかでは、一瞬の判断が生死を分けることもあります。今回は、仲間を助け、自分も安全にパックラフトを楽しむための「グループレスキュー」の基本ステップを解説します!

■ レスキューの絶対原則:優先順位と行動指針

レスキュー(救助)と聞くと、「一刻も早く助けなきゃ!」と行きがちですが、それは絶対にNGです。川のレスキューには、世界共通の鉄則(優先順位)があります。

レスキューの優先順位
1,SELF(自分) :まずは自分が絶対に安全な状態であること
2,TEAM(仲間・他のメンバー) :救助を手伝う周りのメンバーの安全
3,VICTIM(要救助者) :落ちた本人の救助
4,GEAR(道具) :パックラフトやパドルなどの回収

「沈脱した方を助けようとして、救助側も沈脱する」という二次災害を防ぐため、まずは自分の安全を確保した上で、以下のステップに移ります。

■3S Safety Simple Speed(レスキューの行動指針)

いざレスキュー(救助)の時、私たちが絶対に意識すべき「3つのS」という行動指針があります。現場でパニックにならず、最善の選択をするためのパドラーの共通言語です。
1. Safety(セーフティ:安全第一)
安全な行動か考える
2.Simple(シンプル:単純な方法から)
最初から難しい救助(川に飛び込む、複雑なロープシステムを組むなど)をしようとせず、まずは「声をかける」など、一番簡単でリスクの低い方法から試します。
3.Speed(スピード:速いレスキューからゆっくり時間を変えたレスキューへ)

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■ ステップ1:大声で周囲に知らせる(ホイッスル・コール)
誰かがフリップ(沈)したのを見つけたら、まずは大声やホイッスルでグループ全体に知らせます。
・上流のメンバーへ: 「ストップ!」のサイン(パドルを水平に掲げるなど)を出し、これ以上危険なエリアに人が突っ込まないようにします。
・下流のメンバーへ: 救助体制をとるよう促します。


ステップ2:声がけ、してほしい事を言う

1,大丈夫?とか平気?とかの声がけは不要です。 なぜならすでに水に浮いていて危機的状況だからです。 そんな言葉より【相手にやって欲しい行動】を大声で伝えます。
ポイント 短く、動詞で伝える!

・「再乗艇して」とか「乗るよ」など、まずは沈脱した方のセルフレスキューを促します
できそうであれば補助にはいってあげてください。パックラフトを支えてあげるや、乗り込む際のPFFを引っ張り上げることなど

■ステップ3:再乗艇がきびしそうなら牽引レスキューへ

泳いでいる仲間に、自分のパックラフトの「後ろ側(スターン)」を掴ませます。そのまま安全な岸(エディ)まで漕いで引っ張っていきます。その際できそうな事は声がけしましょう。 
「パックラフト、パドルを持つて!」 「捕まったら体のばして、できたらバタ足して」など
*捕まる場所はサイドやバウは操作性も悪く、レスキューアーも沈する可能性があるのできおつけましょう。

. 危ないと思ったら「放させる」決断も
牽引しているルートの先に、岩や倒木(ストレーナー)などの障害物が見え、「このまま進むと危険だ」と判断したときは、「一度スタン(後ろ)を放して!」と指示する決断も必要です。 お互いの安全のために、深追いしすぎないようにしましょう。

■ ステップ
:再乗艇や牽引が厳しい状況であれば「フローティングポジション」

状況が厳しくて再乗艇や牽引、道具の確保が難しい場合は、無理に抗おうとせず、まずは安全に流されるための「セーフティ フローティングポジション」をとって瀬をクリアすることに集中します。

瀬が終わり、流れが緩やかなエリアまで流されたら、ステップ②(声がけ)やステップ③(牽引レスキュー)の手順に戻り、安全な岸への回収を進めます

フローティングポジションの基本姿勢

  • 仰向け(ラッコのポーズ)で浮く: ライフジャケットの浮力を信じて仰向けになります。
  • 足を下流に向ける: 流されていく先に足を向け、膝を軽く曲げます(岩にぶつかったときにクッションの役割を果たします)。
  • お尻と足を浮かせる: 【最重要】 川底の岩に足やお尻が引っかかる「フットトラップ」を防ぐため、しっかりとお尻を浮かせ、足を高く保ちます。川底に立とうとするのは絶対にNGです。

■ まとめ:レスキューは「事前の準備」がすべて

グループレスキューは、レスキューギアを持っているだけでは絶対にできません。 いざという時にスムーズに動くためには、以下の3つが不可欠です。

  1. 事前の役割分担: 先頭(スカウト・ルート選び)と最後尾(スイーパー・回収役)を必ず決める。
  2. 安全な場所での練習: シーズンインの前に、仲間同士で練習してください。
  3. レスキュー講習の受講: 「JSPA(日本セーフティパドリング協会)」の専門のSRP講習を受けることで、チーム全体の安全レベルが格段に上がります。

パックラフトでの川下りは、お互いを支え合う仲間がいてこそ、より深く、より安全に楽しめます。 次のダウンリバーでは、ぜひ「もし今、隣の仲間が落ちたら?」を意識しながら漕いでみてくださいね!

次回は、陸からのレスキュー スローバッグレスキューについて



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【パックラフト・セーフティ】もしひっくり返ったらどうする?

こんにちは! 川を下る上で、前2回でブログに書いた「フォワードストローク「スイープストローク」がしっかりできれば、パックラフトの操船はかなり思い通りになっているはずです。行きたいルートを進めるようになると、ダウンリバーがどんどん楽しくなりますよね。

しかし、水上では常にリスクと隣り合わせ。
今回は、「もしパックラフトからひっくり返ったらどうするのか?」
という、非常に重要なセーフティーのお話です。

まず大前提として、前回までにお伝えしたパドル技術そのものも重要なセーフティー要素です。しっかり技術を磨いた上で、万が一のレスキューの基本を頭に叩き込んでおきましょう!

パックラフトがフリップしたら?

パックラフトは底が平らで安定感がある反面、川の巻いているホール(落ち込みの白波)やドロップ(段差)などでは、あっさりひっくり返ることがあります。

いざという時にパニックにならないための最大のコツは、「ギリギリの状態でジタバタしないこと」。まずは自分の身を守ることを最優先に、以下の手順を意識してください。

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ひっくり返った後の基本行動は、大きく分けて
「岸までの牽引スイム」か「再乗艇」
の2つです。

■岸まで近ければ「岸までの牽引してスイム」

もしひっくり返った場所が岸に近い場合は、パックラフトとパドルを捕まえ、手でパックラフトを捕まえたままバタ足で岸を目指しましょう。

■岸が遠い場合や、水上で復帰 「再乗艇」

  • ステップ①:まずは息を吸う ひっくり返って水に沈んでも、PFD(ライフジャケット)のおかげですぐに浮いてきます。まずは落ち着いて呼吸を確保してください。
  • ステップ②:ギアの確保 可能であれば、パドルとパックラフトを手放さないようにします。ただし、命の危険を感じる場合は潔く道具を捨て、体一つで泳ぐこと(自己保全)を最優先してください。道具は近くに浮いているはずなので、安全になってから確保しましょう。
  • ステップ③:状況判断 周囲が安全で、できそうであれば後述の「再乗艇」を試みます。
  • ステップ④:危険ならフローティングポジション 安全に再乗艇できる状況でなければ、無理をせず「フローティングポジション(ラッコの姿勢)」をとり、安全なエリアまで流されましょう。

フローティングポジション(ラッコの姿勢)とは? 顔と足を下流(進行方向)に向け、膝を軽く曲げてお尻を浮かせる姿勢。これにより、水中の岩に足が挟まる(フットトラップ)のを防ぎ、足で障害物をクリアできます。

■再乗艇のコツと手順

安全な場所、または流れの穏やかな場所でパックラフトに乗り直す具体的な手順です。

  • ステップ①:パドルとボートの確保
    まずは手元にボートとパドルを引き寄せつかみます。
  • ステップ②:ひっくり返っていたら、ボートを元に戻す
    ボートが裏返しになっている場合は、以下の手順でひっくり返します。
    1,ボートの底(または外側)にある外周ロープや、セルフベイラー(水抜き穴)の穴を掴む。
    2,ボートを自分の方へグッと引っ張り上げるようにしてひっくり返します。
    3,パドルを邪魔にならないところに乗せます
  • ステップ③: 再乗艇(ボートへの這い上がり)
    水面からパックラフトに這い上がります。
    1,ボートの真ん中あたり(コクピット付近)から、まず水面に伸びます。次に水面をキックする勢いを使って、一気に上半身をボートへ乗せます。
    2,手前のチューブに乗るだけでなく、反対側のチューブを掴みに行くくらい深く覆いかぶさるのがポイントです。
    3,最後は、お尻が上を向いている状態なので半回転させ、まずはお尻をシートに収めます。最後に足をよいしょと引き入れて、乗り込み完了です。


まとめ:安全に楽しむための3箇条

  1. PFD(ライフジャケット)とヘルメットは絶対着用!
  2. 単独(ソロ)でのダウンリバーは極力避け、複数人で行動する。
  3. 「もし今落ちたらどうする?」を常にシミュレーションしながら漕ぐ。

パックラフトは回転性が高く、軽量で扱いやすい素晴らしい相棒ですが、自然を侮ると危険を伴います。

いざという時のために、流れのない安全な場所での「セルフレスキュートレーニング」や、専門の「レスキュー講習(JSPA SRPなど)」を一度受けておくことを強くおすすめします!

安全第一で、最高のパックラフトライフを楽しみましょう!

次回はグループレスキュー



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パックラフトを自由自在に操る!「スイープパドル」の基本と3つのコツ

この前は真っすぐ進むフォワードパドルについてを書きましたが、今回は曲がるスイープパドルについて

パックラフトに少し慣れてくると、「真っ直ぐ進む」だけでなく、「狙った方向へきれいに曲がりたい」「その場でくるっと方向転換したい」と思うようになりますよね。そんな時に絶対にマスターしたい基本技術が
「スイープパドル(スイープストローク)」です。

今日は、パックラフトを自由自在にコントロールするためのスイープパドルの基本と、上手く回るためのコツをご紹介します。

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スイープパドルとは?

「船を曲げる・回転させるための漕ぎ方」です。 通常の前漕ぎ(フォワードストローク)が船のすぐ横を直線的に漕ぐのに対し、スイープパドルは水面に大きな半円(扇形)を描くように 遠くを大きく漕ぎます。

スイープには大きく分けて2つの方向があります。

  • フォワードスイープ(前回り):船首から船尾に向かって大きく円を描く。右を漕ぐと船はに曲がります。
  • リバーススイープ(後ろ回り):船尾から船首に向かって大きく円を描く。右を漕ぐと船は右(バックしながら)に曲がります。

この2つを左右交互に組み合わせることで、その場で360度クルクル回る「スピン(スピンターン)」もできるようになります!

スイープパドルを成功させる3つのコツ

真っ直ぐ漕ぐときと同様、力任せに漕いでもパックラフトは綺麗に回ってくれません。次の3つのポイントを意識してみましょう。

① ブレードで「できるだけ大きな半円」を描く

パドルを水に入れる位置(エントリー)が重要です。 フォワードスイープの場合、足先よりもすこ前、船首(バウ)のすぐ近くにブレードをしっかり沈めます。そこから、船の横を通り過ぎて船尾(スターン)の近くまで、コンパスで綺麗な円を描くように遠くを通します。 円が小さくなると、曲がる力(回転力)が弱くなってしまいます。
コツは漕いでるパドルのブレードを目で追うといいです。

② 手先ではなく「おへそ(体幹)」を回す

腕の力だけでパドルを動かそうとすると、すぐに疲れてしまいます。 パドルを後ろに送る動きに合わせて、自分のおへそ(胸の向き)も一緒にぐるっと回すように意識してください。体幹のひねりを使うことで、パックラフトのフラットな底を水面の上で滑らせるような、強い回転力が生まれます。

コツは慌てて回さずゆっくりな動作を心がけてください。

③ どこで回るか意識する

パドルの軌道は大きな半円を描きますが、実はその全域で同じように船が回っているわけではありません。最も強い回転力が生まれるのは、「パドルを水に入れた瞬間(最初)」と「水から抜く直前(最後)」の、それぞれ約20cmの区間です。この最初と最後の局面こそが、パックラフトを旋回させるために最も重要なポイントとなります。

実は「大きな半円を描く」と意識するあまり、この一番大切な「最初と最後」をなんとなく流してしまい、一番回転に影響しない「真ん中(頂点)の部分」で力一杯頑張ってしまっている方がとても多いのです。

コツは意識するポイントをしっかり目で追ってください。

まとめ

パックラフトは底が平らな形状をしているため、カヤックなどに比べて「実はめちゃくちゃ回転しやすい(スピンしやすい)」という面白い特徴を持っています。

  1. 船首から船尾まで大きな半円を描く
  2. おへそ(体幹)をしっかり回す
  3. どこで回るか意識する

この3つを意識するだけで、川や湖でのコントロール性能が劇的にアップします。力を入れず、水面をホウキで掃くように(Sweep)優しく大きく漕いでみてくださいね!

「なかなかその場で綺麗に回れない…」という方は、パドルの入れる位置や体の向きを少し修正するだけで見違えるようになります。ぜひ次回の水上で試してみてください!

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「パックラフトが蛇行する・真っ直ぐ進まない!」を解決する4つのコツ

パックラフトは初めてでも気軽に楽しめる乗り物です。

でも、

  • 「なんだか真っ直ぐ進まない」
  • 「左右にフラフラ蛇行する」
  • 「気がつくと曲がっている」

そんな経験はありませんか?

実は、パックラフトが曲がる原因の多くは、船ではなくパドリングにあります。

今日は、真っ直ぐ楽に進むための4つのポイントをご紹介します。

まずは自分の漕ぎ方を観察してみよう

次の4つを意識してみてください。

  • ブレードはどこまで水に入っていますか?
  • パドルはどこで水に入れ、どこで抜いていますか?
  • ブレードの角度はどうなっていますか?
  • 力任せに漕いでいませんか?

実は、この4つの中に「真っ直ぐ進むヒント」が隠れています。

パックラフトが真っ直ぐ進むためには、左右のパドルが船に与える力ができるだけ均等であることが大切です。

それでは順番に見ていきましょう。


① ブレードはしっかり水に入れる

ブレードとは、水に入れる平たい部分のことです。

このブレードがどれだけ水を捉えているかで、推進力は大きく変わります。

初心者の方によくあるのが、ブレードの半分くらいしか水に入っていないケースです。

まずはブレード全体をしっかり沈め、くびれが終わってシャフトが始まる部分まで水に入れてみましょう。

そして左右とも同じ深さで漕ぐことを意識してください。

これだけでも驚くほど安定して進むようになります。

さらにステップアップしたい方は、シャフト部分まで10cmほど入れる意識を持つと、より強く水を捉えられるようになります。


② 前後に動かず「どっしり座って」漕ぐ

たくさん漕ごうとすると、

  • できるだけ前に手を伸ばして水を捉える
  • できるだけ後ろまで漕ぎ切る

という動きになりがちです。

実はこれが蛇行の原因になることがあります。

おすすめなのは、

体が前後に動かない範囲でパドルを入れ、体が動かない範囲で抜くこと。

どっしり座った状態で漕ぐイメージです。

なぜなら、体が前後に動くと船も敏感に反応し、

  • 船首が上下する「ピッチング」
  • 左右に揺れる「ローリング」

が発生するからです。

これはブレーキをかけながら漕いでいるような状態です。

真っ直ぐ進むためには、まず船を安定させること。

そのためには「どっしり座る」が意外と重要なのです。


③ ブレードの角度を保つ

パックラフトを前に進めるためには、ブレードが進行方向に対してできるだけ直角になっている必要があります。

ブレードが斜めになると、水を後ろへ押す力が弱くなり、横方向の力が発生しやすくなります。

ポイントは、

前に進むための角度を維持できる範囲だけ漕ぐこと。

角度を維持できなくなったら、そこでパドルを抜きましょう。

長く漕ぐことよりも、良い角度で漕ぐことの方がずっと大切です。


④ 力を抜いて漕ぐ

多くの人は「もっと進みたい」と思うほど力任せに漕ぎます。

しかし、人間は左右で筋力も柔軟性も違います。

強く漕こうとすると、その差がそのまま船の動きに現れてしまいます。

そこでおすすめなのが、

あえて力を抜いて漕ぐこと。

目安は、

  • パドルから漕いだ時に「チャプチャプ」という大きな水音がしない
  • 漕いでいる側の手は軽く添える程度(シャウトをあまり握らない)

です。

力を抜くことで余計な力みがなくなり、左右の差も小さくなりますし、握らない事でブレード角度も水の抵抗で一番いいところをきーぷしてくr

結果として、船は真っ直ぐ進みやすくなります。


まとめ

パックラフトが蛇行する原因は、特別な技術不足ではありません。

まずは次の4つを見直してみてください。

  1. ブレードをしっかり水に入れる
  2. どっしり座って体を動かさない
  3. ブレードの角度を維持する
  4. 力を抜いて漕ぐ

どれも難しいことではありません。

ただし、この4つはすべてつながっています。

だからこそ、文章を読んだだけではなかなか感覚がつかめない部分もあります。

もし試してみても上手くいかない場合は、ぜひレッスンに参加してみてください。

ちょっとした修正だけで、

  • 驚くほど楽に進める
  • 疲れにくくなる
  • 真っ直ぐ進めるようになる

そんな変化を感じられるはずです。
パックラフトは力で漕ぐ乗り物ではなく、水を上手に捉える乗り物です。

ちなみに上記の内容はパックラフトだけではなく、リバーカヤック、シーカヤック、シットオントップカヤック、ファルトボート、リクレーショナルカヤック全般に同じですから。



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パックラフトってしってますか?

パックラフト(Packraft)とは、一言でいうと「折りたたんでバックパックに収納できる、超軽量・頑丈なインフレータブル(空気注入式)カヤック」のことです。

アラスカの広大な荒野を旅するために開発された背景があり、従来のカヤックやラフティングボートの常識を覆す手軽さと機動性から、近年日本でも人気を集めています。

まず

1. 圧倒的な軽さとコンパクトさ

  • 重量: 一般的なモデルで2kg〜4kg程度
  • 収納サイズ: 空気を抜いて丸めると、登山用の寝袋(シュラフ)や1〜2人用テントと同等サイズになります。バックパックに余裕で外付けしたり、中に入れたりして持ち運べます。
    (上の動画)

2. 「川下り」の自由度が広がる

  • 車回送だけじゃなく 自転車や徒歩、バイク、さらに電車、バスなどの公共交通機関と組み合わせた川下りが可能です。
  • 今までリバーカヤックをもっていけなかった「山を登って源流まで歩き、そこから川を下って帰ってくる(ハイク&パドル)」という、これまでにないアウトドアのスタイルが楽しめます。

3. 見た目以上の頑丈さと安定性

  • 「ビニールボートと同じでは?」と思われがちですが、素材には引裂き強度が非常に高い「TPU(熱可塑性ポリウレタン)コーティングナイロン」などが使われています。
  • 岩に擦れたりぶつかったりしても破れにくく、浮力体(チューブ)が太いため、初心者でもひっくり返りにくく抜群の安定感があります。

4. 準備と片付けがとにかく楽

  • 付属の「インフレーションバッグ(専用の軽い袋)」を使って、数分で素早く空気を注入できます。電動ポンプや重い手動ポンプは不要です。
  • 遊び終わったら空気を抜いて丸めるだけ。車の中も汚さず、マンション住まいでも保管場所に困りません。

どんな遊び方ができる?


清流・湖でのんびりクルージング(静水): 景色を眺めたり、湖上でのんびりコーヒーを飲んだり、パックラフトの上から釣りをパドルフィッシングを楽しめます。

本格的な激流下り(ホワイトウォーター):カヤックより安定感があるので激しい波が立つ瀬を攻めるエキサイティングな川下りも可能です。

キャンプツーリング: 船首(フロント)や内部に大容量のキャンプ道具を積載できるモデルもあり、数日間にわたる川旅(リバートリップ)も楽しめます。


僕が一番ハマっているスタイルは「リバーカヤックでは回送が出来ないエリアをバックパックにパックラフトと下る道具やら、お昼ご飯を詰め込んで、山道を歩いて川下りをする「ハイク&パドル」です。

以前に行った東北 鳴子峡の「ハイク&パドル」の映像





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